こんにちは。
プロスケープゴーターのびしゃもんてん(@bsymntn)です。
先日、【サンダー一家】でプラチナ1に到達した際の感想などをまとめた記事を書かせていただきました。
読んでくださった方はありがとうございます。
意味分からん記事ばかり書いている弊ブログなのですが、皆様がどの様な経緯で辿り着いているのかが気になりツールで解析した所、以下の様な検索ワードが使用されていることが分かりました。
これは検索結果に表示された数が多い順に上位4位分のワードです。
「マスターデュエル サンダー」で検索して表示されていることに関しては明らかに【サンダー・ドラゴン】使いの方々に対する悪質な妨害行為なのですが、「マスターデュエル スケープゴート」というワードは大変興味深いものでしたので今回取り上げさせていただくことにしました。
まずスケープ・ゴートとはこのようなカードです。
発動ターンにあらゆる召喚を禁止される重い制約がある代わりにアドバンス召喚のリリース以外の全ての用途で使えるトークンを4体特殊召喚出来ます。
一見扱いが難しいですが、上手く使えば1枚で勝敗を決めることが出来るレベルのパワーカードです。
しかし、私なりに調べてみたところ、スケープ・ゴート単体で詳しく書かれた記事がそもそも少なく、特にマスター・デュエルのカードプールでまとめられたものは存在しませんでした。
とてもオススメのカードなので、興味を持ってくださった方のデッキ構築に少しでも力添えできるよう、今回はスケープ・ゴートの使い方を記事としてまとめさせていただこうと思います。
スケープ・ゴートの主な使い道
スケープ・ゴートを使う理由
スケープ・ゴートを使う最大のメリットは間違いなく「4体のトークン」を特殊召喚出来ることです。つまりこのトークンをどこまで活用出来るかがこのカードを強く使う上でのポイントとなります。
当たり前のことのように感じますが、一人前のスケープゴーターを目指す以上は初心を忘れないようにしましょう。
羊トークンの使い道
トークンの使い道といっても様々ですが、大雑把に分けると以下の3点となります。
- 融合・シンクロ・リンク等の素材(トークンはエクシーズ素材に出来ません。)
- 相手の攻撃に対する壁
- カード効果のコスト
今回はスケープ・ゴートを1の用途で採用するものとして解説を進めていこうと思います。
スケープ・ゴートの発動タイミング
まずはスケープ・ゴートをどのタイミングで発動するのが適切かという話から始めさせていただきます。
スケープ・ゴートはテキストに書いてあるように
「発動ターンに自身の効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない」
制約が付きます。
このデメリットを回避するために、必ず相手ターンで発動する様にしましょう。
自分のターンに移るとアドバンス召喚以外の制約は全て無くなるので、基本的に展開することが少ない相手ターンに発動することでデメリットによる被害を最小限に出来ます。
そして、もう一つ大切なのはなるべく遅いタイミングで発動することです。
このカードを最大限活かすためには強みであるトークンを1体でも場に多く残すことが重要となります。
そのため、早いタイミング、例えば相手のスタンバイフェイズで発動してしまうとバトルフェイズでほぼ確実にトークンがやられます。
万が一E・HERO ワイルドジャギーマンを出された場合には確実に全滅しますので注意してください。
理想的なのは相手のターン終了時です。メインフェイズ終了時などに発動してしまうと、再び相手のメインフェイズが続行されてサンダーボルトのようなスピードスペルが低い除去を受けるリスクが残ってしまいます。
そして最後に、これは先ほどの話と通じる部分もあるのですが、1体でも多くのトークンを残す動きを徹底してください。
例えば、相手が攻撃力3000の青眼の白竜で直接攻撃をしてきた場合にたとえ自分のライフが3001だったとしても、ライフが残ってターンが返ってくる可能性があるなら発動せずに攻撃を受ける方が良いと私は考えています。
次のターンに自由に使えるトークンは試合をひっくり返す可能性を秘めているので、信じて守りましょう。
トークンを用いた展開
一例として、私自身が使用している最もポピュラーな展開を紹介します。
基本展開
必要なカードは以下の通りです。
ユニコーンは使う頻度が少ないので無くてもいいかもしれませんが、あると勝てる試合も多いです。
アクセス・アストラムは片方だけでも構いませんが、それぞれ用途が異なるので出来れば両方採用することをオススメします。
展開例
まずはリンクスパイダーを出します。
次にスパイダーの下にリンクリボーを出します。
この順番が重要です。
現在流行している【エルドリッチ】のコンキスタドールや【閃刀姫】のアフターバーナーの様なフリーチェーンの除去に対するケアとして必要な順番になるので、後ほど説明します。
次はリンクリボーとトークンでトロイメア・ケルベロスをスパイダーの下に出します。
ここで相手のメインモンスターゾーンに特殊召喚されたモンスターが存在する場合は効果を使っても構いません。
この盤面を作ることで、スパイダーとケルベロスが上下で相互リンク状態となり、相手の破壊除去に対する耐性が獲得できます。また、ケルベロスの効果を使用した場合、神の通告のような無効破壊を受けてもケルベロスは場に残ります。
あと1体残っているトークンに対して除去を当てられた場合にも、リンクリボーの墓地効果を使用することで避けることが出来るため、場の全てのモンスターが耐性を持っている状態で展開が可能となります。
この盤面は先程お話ししたスパイダー→リンクリボーの順番ではないと成立しないものなので、必ずリンクスパイダーを最初に出すことを心掛けて下さい。
次はケルベロスの上にセキュリティ・ドラゴンを出すか、ケルベロスの左にトロイメア・フェニックスを出します。
どちらを出してもケルベロスとの相互リンクは保てるので、モンスターを除去したい場合にはセキュリティ、魔法罠を除去したい場合にはフェニックスを選択してください。
セキュリティに関しては相手モンスターの条件が無いので、ケルベロスで破壊出来ないモンスターを除去する際に便利です。
最後に2体のリンクモンスターでアクセスコード・トーカーか双穹の騎士アストラムを出します。
この展開をしているターン、上手くいけばまだ手札を1枚も使用していない状態なので、もし残りの手札で合計3700以上の攻撃力が用意できる場合はアクセスを出してワンキルを狙います。アクセスの効果を使用すればケルベロスなどで割り切れなかった盤面も一掃できるので、打点さえあればほぼ確実に勝利です。
打点が足りていない場合はアストラム+残りの手札で蓋をして次のターンに残ったライフを削り切るプランを取りましょう。展開の過程で相手のリソースは減らせているのでそこまで難しくはないはずです。
展開過程でトロイメアの効果を相互リンク状態で2回使用できるタイミングがあるので、どちらのプランを取るにしても手札を強化した状態で実行できます。
以上が基本展開となります。
基本からの派生で、ケルベロスをフェニックスに変えて魔法罠から除去していくパターン、トロイメア・ユニコーンを挟んでアクセスの打点を増やすパターンなど、状況によって柔軟に戦術を変えていくのが良いと思いますので、実際に回しながら自分に合う方法を探してみてください。
まとめ
以上となります。
今回紹介させていただいた展開以外にも様々な展開が存在し、スケープ・ゴートを採用するデッキによっても可能性は大きく広がると思います。
とてもおもしろいカードなので、興味がある方は是非使ってみてください。
皆様の心の中に眠るスケープゴーターの血が目覚め、マスターデュエルの世界で大空に翼を広げて羽ばたいていく事を願っています。
ご質問・ご指摘などございましたらコメントかTwitterアカウント(@bsymntn)の方に連絡いただけますと幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。